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歯科医院には、乳幼児や小学生など比較的幼い患者さんが大勢訪れます。小児科では歯に関する専門治療や指導は行なわれませんから、歯に関することは歯科医院が、大人でも子供でも診ていくのです。
こうした小さな患者さんたちは、そのほとんどが嫌々やって来ます。
とにかく歯医者さんに怖いイメージを持っていて、泣きながら歯医者さんに来る子供さんも多いことでしょう。歯科衛生士は、こういうケースを上手に扱うことも求められます。
患者さんが小さな子供さんである場合、まずは恐怖心をなくすように努力できます。治療や指導よりも、まずは怖がらせないようにするのです。泣いているので早く終わらせようとするのではなく、まずは信頼関係を築くことに時間を費やすべきでしょう。歯磨き指導も、子供さんの気持ちをよく考えて、じっくり行なうようにします。
歯科衛生士の仕事は、こうして訪れる子供さんたちに上手に接していくと共に、その保護者にも良い指導を与えることが含まれます。親の認識や行動によって子供の歯の健康は大きく左右されますから、この点も巧みに指導していきましょう。
歯科衛生士は、2003年5月に施行されている健康増進法によって、さらに活躍の場が広がりました。これにより、各地域の保健所や保健センターが、健康増進のための様々な事業を展開し始めたのです。その中に、地域単位で行なう歯科予防が含まれます。
歯科予防とは読んで字のごとく、虫歯になってから治療するのではなく、虫歯にならないよう定期的にケアを行なうことです。歯磨きの指導はもちろん、食生活の改善や歯の健康に関する勉強など、多方面で歯科予防が行なわれるようになりました。
こうした健康増進法に基づく活動は、基本的には行政が推し進めていきます。
しかし、歯科予防の現場では歯科衛生士が主体になります。
どのような活動をいつ行ない、どのように進めていくのか、かなり自由に裁量を振るうことができますから、歯科衛生士の腕の見せ所となるでしょう。
こうした活動が普及することによって、これまでは治療のために歯科医院を訪れる人が多かった地域でも、歯科予防のために定期的に通院する人が増えてきました。
歯科医師は治療をメインに行ないますから、歯科予防は歯科衛生士が主に担当します。こうした活動を責任を持って行なうことも、歯科衛生士の仕事のひとつです。
歯科衛生士の大事な仕事として、歯科予防の活動があります。
虫歯になってから治療するのではなく、虫歯にならないよう、日ごろからメンテナンスを行なうということです。そのための技術的な指導や、認識を高めるための講習などを担当していきます。そしてそれと関連して、お年寄りの介護予防も行なっています。
介護予防を行なうのは、基本的にはホームヘルパーさんなど、福祉・介護関係の資格を持つ人たちです。しかしその人たちは歯に関する専門知識を持っているわけではありませんから、歯科衛生士がその面をサポートすることになります。
高齢者は高熱を起こして肺炎になって亡くなる危険性が高いものです。
この肺炎や気管支炎の原因になるは、じつは口の中に食べかすを残して寝てしまうことなのです。
この状態では口の中に雑菌が繁殖しやすい状態になり、それが炎症を引き起こします。それで歯磨きを上手に行なうことで、このリスクを減らすことができるのです。
介護予防には様々な分野が関係しており、ヘルパーさんだけで担えるものではありません。歯科衛生士は自分の得意とする分野で、高齢者の方々の役にも立っているのです。
歯科衛生士独特の仕事のひとつとして、デンタルIQを向上させるための活動があります。デンタルIQとは、日本語で「歯科的関心度」を指します。歯の健康や予防に対する関心の具合、どの程度 理解しているかと言った認識レベルのことです。
たとえば虫歯になっていなくても定期的に歯医者さんで検診とメンテナンスを行なったり、歯に関する知識を日頃から身に着けている人がいます。こうした人はデンタルIQが高い人と言えますが、そのような人を増やしていくことが、歯科衛生士の仕事なのです。
病気は何でもそうですが、早期発見・早期治療が大原則です。
歯に関しても、早めに虫歯などの疾患を発見して治療できれば、大事に至らないことが多いのです。時間的にも費用の面でもそのほうが賢明ですので、歯科衛生士はそうした認識を持ってほしいと思っています。
そのために、待合室で歯の健康に関するパンフレットを配布したり、簡単なアンケートを行なったりしている所もあります。無料の講習会やセミナーを開催している所もあります。
こうした活動も、歯科衛生士の努力によって成り立っているのです。